今春、国内で新型コロナの…

西日本新聞 社会面 塩入 雄一郎

 今春、国内で新型コロナの感染が拡大したのは、欧州からの水際対策の遅れが要因とされる。その遅れと、夏に予定されていた東京五輪に関係があったのか否か-。東京勤務の6月「関係があるのでは」との記事を書いた。だから、新型コロナ対応・民間臨時調査会が10月に公表した報告書を関心を持って読んだ。

 報告書は、官邸中枢が五輪の延期決定にためらいが「なかったわけではない」としながら、それは「水際対策やコロナ対策を意図的に弱めようとしたことを意味しない」と関係を否定していた。

 6月の記事では、当時の安倍晋三首相が与党幹部に「聖火さえ到着すれば(五輪の)日本開催は揺るがない」とささやいていたことを書いた。政府が欧州諸国などからの入国者に2週間の待機要請を始めたのは、聖火到着翌日の3月21日。そして同24日に五輪延期が決まった。中止は避けられたが、調査会の結論には疑問が残る。(塩入雄一郎)

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