美容室でハンバーガーお持ち帰り 生き残りへ新事業に挑戦

西日本新聞 北九州版 壇 知里

 北九州市小倉北区井堀3丁目の美容室「Palet(パレット)井堀店」が、店内にテークアウトのハンバーガー店を開いた。新型コロナウイルスの影響で客が減る中、飲食業との兼務に生き残りを懸けるとともに、店の雰囲気が変わることも期待している。本山雅悠代表(46)は「おいしいバーガーでお客さんに笑顔を、新しい事業で従業員に活気を与えたい」と話している。

 4日、カウンター式のハンバーガー店は、開店を祝う美容室の常連客や近くの住民たちでにぎわった。店はJR小倉駅から車で十数分の住宅地にあり、美容室の4分の1ほどを区切ってハンバーガー店を設け、従業員も新たに雇い入れた。

 本山代表は北九州市と遠賀町で美容室5店舗を経営しているが、4~5月は休業を余儀なくされた。社員はカットやカラーの練習、コロナ対策の準備ばかりで店は暗い空気に包まれた。

 本山代表は気分転換に遠賀町の行きつけの「マサジロウバーガー」に行き、テークアウトして妻と食べた。ジューシーな、こだわりのハンバーガーをほおばると、自然に「おいしいね」と笑みがこぼれた。「これがあれば明るい気持ちになれるかも」と、ひらめいた。

 すぐにハンバーガー店のオーナーに掛け合い、「小倉北店」としてパレット内に開店することが決まった。妻が食品衛生責任者の資格を取得、店舗を改装して冷蔵庫5台や炊事場を設置した。久しぶりに店に明るい雰囲気が戻った。

 現在美容室の客の戻りは7割ほど。感染症の先行きは見通せず、経営者として危機感を強めている。「美容室が現在の業態で、いつまで営業を続けられるのかは分からない。生き残るためにも、今後も新たなビジネスに挑戦したい」と話した。 (壇知里)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ