バイデン氏勝利 対日関係「仲裁」を警戒する韓国

西日本新聞 国際面 池田 郷

 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は9日、米大統領選で当選を確実にしたバイデン氏に祝意を示した上で「次期政権と共に、朝鮮半島の非核化と平和定着により大きな進展がかなうよう知恵を絞っていく」と意欲を示した。

 ただ、北朝鮮との非核化交渉に前向きだったトランプ大統領と違い、バイデン氏は米朝首脳の直接対話に慎重とされ、非核化の進展に悲観的な見方も根強い。

 韓国国内では対日関係について、伝統的に日米韓の安全保障協力を重視する米民主党政権が、日韓関係の修復のため介入する事態への警戒感が広がる。韓国メディアは、2015年12月の従軍慰安婦問題を巡る日韓合意に先立ち、オバマ政権が水面下で日韓に関係改善を迫ったとされる事例を紹介。「バイデン政権も元徴用工問題などの仲裁に乗り出す可能性がある」との見方を示した。

 一方、バイデン氏は選挙期間中の10月、韓国の聯合ニュースへの寄稿文で「在韓米軍を撤収するという無謀な脅迫で韓国を揺するよりは、同盟を強化し韓国と共に立つ」と強調した。トランプ政権は韓国に在韓米軍駐留費の大幅増を求めていたが、韓国外交筋は「次期米政権は常識的な範囲で要求してくるのではないか」と期待感をにじませる。 (ソウル池田郷)

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