少ない脂肪、イノシシの味深まる秋 長崎・平戸でジビエフェア

西日本新聞 もっと九州面 福田 章

 長崎県平戸市で、地元で捕獲されたイノシシの肉を使った料理が味わえる「HIRADOジビエフェア」が開催されている。参加する6店は毎週日曜を「平戸いのししの日」と銘打ち、割引価格(1日10人限定)で提供。関係者は、新鮮な海産物や平戸牛に続く新名物にしようと意気込んでいる。

 農作物を食い荒らすイノシシを駆除し、平戸独自の食文化をつくろうと、平戸市鳥獣被害防止対策協議会と東京の農業コンサルタント「IMFホールディングス」の平戸ファクトリーが企画。市内の猟友会などが協力する。平戸ファクトリーはイノシシ肉を東京のレストランに販売し、ハンバーグやベーコンなどの加工品を商品化している。

 事業推進マネジャーの山口龍一郎さん(62)によると、平戸のイノシシは海と山の環境に恵まれ、悪玉コレステロールを減らす効果があるといわれるオレイン酸を多く含むドングリや、海藻を食べて育つので脂肪分が少ない。味はスペインのブランド豚、イベリコ豚に近いという。

 「洋風小料理紺や亭」(木引田町)が提供するのは、特製ミートソースのパスタ。オーナーの谷川克城さん(57)は「肉をミートボール風に大ぶりにひき、イタリア産トマトや赤ワインでガツンとくる味になった」と胸を張る。

 「カフェ&レストラン ラ・バレンヌ」(岩の上町)はハンバーグ。オーナーの松本和之さん(66)は「コラーゲンたっぷり。牛肉製よりもうまいと言う人もいる」と手応えを感じている様子。隣の松浦市から訪れた北川奈美紀さん(21)は「少しためらったけど、まろやかでおいしかった。他のメニューも食べてみたい」と味に満足していた。

 このほか「囲炉裏(いろり)料理エビス亭」(戸石川町)はジビエコース、「ステーキハウスチャックワゴン・エビス亭」(同)はジビエ焼きソーセージ、「中瀬草原キャンプ場 グリーンテラス」(田平町)は草原ジビエボアバーガー、「Vive la vie!」(生月町)はローズマリーの風味を加えたミートソースパスタを出す。

 山口さんは「秋が深まるにつれ、イノシシの味はよくなる。ぜひ、おいしさに気づいてほしい」と猪突(ちょとつ)猛進の勢いでアピールする。ジビエフェアは来年3月まで。山口さん=090(7580)4626。 (福田章)

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