佐藤さん(藤蔭高3年)全国2位 「先生の指導に感謝」陸上800メートル

西日本新聞 大分・日田玖珠版 中山 雄介

 大分県日田市の藤蔭高3年佐藤主理(しゅり)さん(17)が、広島市で10月にあった全国高校陸上競技大会男子800メートルで2位に輝いた。高校から競技を始め、当初は部員の中で最も遅かったという。それでも信頼する指導者のアドバイスを受けながら、コロナ禍でも練習に励み好成績を挙げた。「陸上は一番の宝物になった」。次は大学日本一と、陸上の指導者になるのが目標だ。

 大会では、県の高校記録(1分50秒61)を塗り替える1分50秒24で予選を通過。「2、3番手で走り、残り250メートルでスパートをかけて引き離す」というプラン通りのレース展開だった。決勝は1位の選手にわずか0秒29の差で及ばなかったが、1分50秒50の好タイムだった。

 中学ではバスケットボール部に所属。地域の駅伝大会に出場した際に、努力した分だけタイムが伸びる陸上に魅力を感じ、藤蔭高では陸上・駅伝部に入部した。2年で中距離に転向すると、記録が飛躍的に伸びた。部顧問の河津卓哉さん(31)の自主性を尊重する指導で「どんどん陸上が好きになった」。気がつけば部のエースに成長していた。

 新型コロナウイルスで部活動ができなかった3、4月は、河津さんに無料通信アプリ「LINE」で練習メニューを相談。母校のここのえ緑陽中(九重町)で練習を続けた。5月に部活動が再開した後は、短い休憩時間で400メートルや800メートルを繰り返し、終盤のスタミナを強化。高校最後の大会で念願の表彰台に上がった。

 10月30日には市役所を訪れて原田啓介市長に結果を報告した。「陸上をこんなに好きになれたのは先生のおかげ」と河津さんへの感謝の言葉を口にした。「陸上との出合いで人生が大きく変わったと思う。将来は陸上の素晴らしさを、多くの人に伝えていきたい」と、指導者になる夢も語った。

 (中山雄介)

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