冬こそ「3密」避けて 専門家「寒くても換気を」

西日本新聞 長崎・佐世保版 徳増 瑛子

 新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの同時流行が懸念される今冬。長崎県内でも今シーズン初めてのインフル患者が確認され、医療現場は警戒を強めている。ウイルスは空気が乾燥し、気温が下がると感染が広がりやすい特徴があり、専門家は「寒くても定期的に換気するなどして、感染症対策を忠実にやってほしい」と口をそろえる。

 県医療政策課によると、県内70の医療機関の定点観測では、10月19~25日の週に今シーズン初めてのインフル患者7人を確認。翌週も4人が発症した。

 一方、コロナ感染者は10月に7人、今月も10日までに4人が確認されている。

 11日に記者会見した長崎大病院感染制御教育センターの泉川公一センター長は県内のコロナ発生状況について「今は感染経路がある程度分かっており対策ができるが、今後はどうなるか分からない」と懸念。インフルの予防接種を早めに済ませた上で「3密(密閉、密集、密接)を避け、マスクの着用や手洗い、うがいなどを引き続きやってほしい」と繰り返した。

 コロナとインフルは症状だけでは区別が難しい。県は今月から、発熱などの症状がある場合の相談窓口を「受診・相談センター」に一本化。新型コロナの診療・検査態勢も約200カ所の医療機関に拡充した。

 患者の中には病院でのコロナ感染を恐れて、症状があっても受診を控える傾向がある。こうした「受診抑制」について、県医師会の森崎正幸会長は「コロナだった場合、むしろ感染を広げる恐れがある。医療機関は感染症対策をしているので積極的に相談してほしい」と話す。県も「疑わしい場合は、かかりつけ医や近くの医療機関に電話を」と呼び掛ける。

 年末は、例年ならばクリスマスや忘年会などの宴会シーズンを迎える。室内では換気に気を配り、対面での会話を避けるなどの注意が必要だ。

 感染症に詳しい長崎大熱帯医学研究所の森田公一所長は「コロナ対策はインフル対策でもある。同時流行を避けられるかどうかは、これまでの取り組みを引き続きできるかどうかにかかっている」と話した。

 (徳増瑛子)

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