リモートワークに杉製パネルを 大川市の企業が開発、ネット販売へ

西日本新聞 筑後版 玉置 采也加

 新型コロナウイルスの影響で、人と向かい合わないための仕切りや、リモートワーク用の防音板の需要増を受け、家具資材・健康塗料販売の阿津坂商事(福岡県大川市)が杉製のデスクトップパネルや机を開発した。リラックスや防音の効果も期待できるという。今月中にネットなどで販売開始予定。

 同社は杉の家具「スギット」シリーズの照明器具や三面パネル、ソファなどを商品化してきた。コロナ禍の今年、リモートワーク向けに三面パネルを改良しデスクトップパネルを考案。隙間をなくし、パソコンをつなげるコンセントも設けた。シリーズ名も「yokasugit」(ヨカスギット)に改称した。

 軟らかく傷つきやすい杉材は本来、家具向きではない。同社は杉材に幅6ミリ、深さ4ミリの溝を付けた「杉木口スリット材」にした後に製品化する。溝により、杉の成分セドロールの分泌や湿度調整などが期待できるという。セドロールはリラックス効果があり、睡眠障害や更年期障害を改善するとの研究もあるという。

 阿津坂芳徳社長(74)によると、溝は音の反響を減らすが吸収はせず、ウェブ会議や携帯電話の声が自然に聞こえるという。屋外からの騒音や外部への音漏れを防ぐので「リモートワークや子どもの勉強に最適です」とPRする。

 杉木口スリット材は大阪府と府内の企業が特許を取得。この特許で製造するのは全国で8社だけ。阿津坂商事は、大川家具産地の伝統技術で製造している。

 三面パネルは大、小の2サイズ。パネル小は4万7千円、大は4万9千円。机は11万円程度。阿津坂商事=0944(87)5525。

(玉置采也加)

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