プラごみの海洋汚染学ぶ 福岡市・西区の児童、海岸清掃も

西日本新聞 ふくおか都市圏版 下村 佳史

 福岡市西区の城原小学校(桐原健司校長)の5年生が総合的な学習で、プラスチックによる深刻な海洋汚染問題について調べ、海の環境保全のために自分たちで取り組めることを考えている。西区役所の協力で、地元の海岸でごみ拾いをしたほか、市役所職員の出前講座でプラスチックごみを増やさないようにする暮らし方も学んだ。

 9月下旬、国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」の学習からスタート。SDGsの目標の一つ「海の豊かさを守ろう」に着目し、10月初旬の市環境調整課の出前講座では、死んだ海鳥の胃袋からプラごみが見つかるなど、海洋に流れ出たごみが生き物に深刻な影響を与えている状況について聞いた。

 同13日には生の松原海岸に出向き、漂着ごみを拾い集めた。拾ったごみの重さや種類でポイントを競い合うゲーム感覚を取り入れた清掃活動で、約70人の児童が区役所職員に手伝ってもらいながら砂浜をきれいにしていった。30分の活動で、木片などの燃えるごみも含め計約60キロを回収。うち約3キロがプラごみだった。

 これらのプラごみは、市家庭ごみ減量推進課廃棄物分別排出適正化相談員の田中和美さんが分析し、同27日に学校で説明した。

 田中さんは菓子袋やストロー、ペットボトル、洗剤容器など計2534個あったとした上で、プラごみが微細化し海に出ると回収できないマイクロプラスチック(5ミリ以下の破片)について、海の中で有害物質を吸着しやすく、そのにおいや色にひきつけられて海鳥がえさと間違って食べてしまっている現状を語った。

   ◇    ◇ 

 児童たちは、リデュース(ごみ減量)▽リユース(繰り返し使用)▽リサイクル(資源として再利用)の3Rに加え、リフューズ(いらないものはもらわない)が注目されていることも知った。

 一連の学習を通して、さまざまな視点で社会の在り方を考えられるようになった児童たちからは、こんな感想が出ているという。

 「プラスチックは軽くて食材の保存には便利だというメリットはある。でも、ポイ捨てのことまで考えて作られていない」、「店でプリンを買ったとき、何も言わなくてもスプーンがついてきた。でも、これからは『必要ない』と、はっきりと店の人に伝える」

 5年生は今後、学んだことについて資料づくりをして校内のテレビ放送でほかの学年に伝えるほか、ミシンを使ってのマイバッグ作りにも取り組む。担任の平山拓矢教諭は「環境問題について得た知識を自分なりの言葉で周りの人たちに広め、自らができることを実行していってもらいたい」と話していた。

(下村佳史)

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