砕氷観光船「ガリンコ号Ⅲ」完成 船首にもスクリュー

西日本新聞 大分・日田玖珠版 稲田 二郎

 北海道紋別市での流氷ツアーで利用される砕氷観光船「ガリンコ号3 IMERU(イメル)」が大分県佐伯市の三浦造船所で建造された。流氷を砕く長さ約6メートルのスクリューを船首部に備え、極寒の海に耐える強靱(きょうじん)な船体に仕上がっている。直線距離で約1600キロ離れた北の大地まで航海し、来年1月に就航する。

 建造された船はガリンコ号の3代目で、昨秋に紋別市から発注を受けて同社が建造した。全長45・55メートル、幅8・5メートル、総重量366トンで、旅客定員は235人。最大速力は時速約30キロで2代目より約10キロアップ。船首のらせん状のスクリューは2基あり、流氷上で回転して氷を割って前進する。「イメル」はアイヌ語で「光」の意味で、「希望の光」との思いを託したという。事業費は約10億円。

 紋別市によると、特殊船は設計などが難しく、建造を申し出たのは三浦造船所だけだった。同社の三浦唯秀社長によると、流氷に乗り上げても壊れない強い船体を造るとともに、寒冷地対策として二重複層式の窓にするなど随所に工夫を凝らしたという。

 佐伯市葛港のフェリー乗り場で3日にあった完成お披露目会には、関係者や市民約400人が駆け付けた。田中利明市長は「佐伯の海事産業の中でも大きな手柄」と喜んだ。紋別市の鈴木英樹副市長も出席し「ぜひ紋別に来てください」との宮川良一市長のあいさつを代読した。

 (稲田二郎)

大分県の天気予報

PR

大分 アクセスランキング

PR

注目のテーマ