「死んだ方が楽だと…」脅された夫が証言 太宰府暴行死、福岡地裁

西日本新聞 社会面 木村 知寛

 福岡県太宰府市で佐賀県基山町の女性=当時(36)=を暴行して死亡させたとして傷害致死罪などに問われた無職山本美幸被告(41)の公判が12日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)であった。女性の夫への恐喝未遂罪の審理があり、夫が検察側証人として出廷した。

 起訴状によると、被告は昨年8~9月、元暴力団員田中政樹被告(47)=死体遺棄罪などで公判中=と共謀、夫から305万円を脅し取ろうとしたとされる。

 夫の証言によると、山本被告は昨年3月以降、女性を頻繁に連れ出すようになった。両被告から「(女性が)金を使い込んだ」などと金を払うよう脅され、「死んだ方が楽だと思うほどだった」と述べた。

 女性の事件を巡っては、家族が事件前、繰り返し佐賀県警鳥栖署に相談していた。昨年9月、夫が両被告から脅されたとする電話の音声データを持参したが、署は被害届を受理しなかった。12日の公判では検察側が証拠として音声を再生。「(金を)返す気がないのは詐欺」と語気を強める女の声や、大声でどう喝する男の声が流れた。恐喝未遂罪について、山本被告は無罪を主張、田中被告は認めている。

(木村知寛)

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