火口から白い噴煙…普賢岳噴火直後の写真見つかる 消防団員が撮影

西日本新聞 社会面 真弓 一夫

 長崎県の雲仙・普賢岳が30年前に噴火した当日、消防団員が噴火口近くで撮影した立ち上る噴煙の写真が見つかった。入山が制限されていた山頂付近で撮影した写真は珍しいという。専門家は「噴火開始直後に火口近くで撮った貴重な資料だ」と話す。

 写真は1990年11月17日午前、地元消防団員だった雲仙いわき旅館専務、石動義高さん(63)らが状況確認のために入山し地獄跡火口から約100メートルの普賢神社付近から使い切りカメラで撮影。最初の噴火口となった九十九島と地獄跡の二つの火口から立ち上る噴煙をとらえていた。

 当時、この写真は一部の新聞で紹介されたが、5年半続いた噴火災害の混乱でネガとともに行方不明になっていた。この時撮影した別カットの写真が地元の雲仙市小浜町消防団の詰め所で見つかり、団員が捜したところ10月30日に約20枚見つかった。

 石動さんは「100メートル離れていてもゴーッという噴気音が響いた。当時は噴火が観光の新しい目玉になればと期待もしたが、長引く噴火と風評被害で観光客が激減し苦しかった」と話した。

 普賢岳の研究に取り組む清水洋・九州大地震火山観測研究センター長は「地獄跡火口の噴火は翌日以降は急速に衰えたので、噴火開始直後の状況を知る上でも貴重だ」と語った。

(真弓一夫)

長崎県の天気予報

PR

長崎 アクセスランキング

PR

注目のテーマ