「森の図書室」壱岐にオープン 島民や観光客交流の場に

西日本新聞 長崎・佐世保版 田中 辰也

 小説や実用書など1万冊をそろえ、カフェスペースも備えた私設図書室が長崎県壱岐市郷ノ浦町にオープンした。オーナーは3年前に東京から移住した森俊介さん(36)。観光客の待ち時間や島民の交流の場として活用してもらうことを想定しており「誰もが気軽に本と接する場所であってほしい」と話す。

 森さんは1年間に約100冊の本を読む“本好き”。移住前には、飲食店を経営していた東京・渋谷で「本に囲まれて酒や音楽も楽しめる場を作ろう」と「森の図書室」と名付けた私設図書室を開いている。

 10月31日に壱岐にオープンしたのは「森の図書室壱岐島店」。蔵書は自身のコレクションのほか、島民も寄贈した。

 車で郷ノ浦港まで5分、壱岐空港まで15分の市中心部にある木造2階建てのログハウスを改装。1階にカフェスペース、2階に個室ブースも備える。カウンター席では壱岐焼酎の飲み比べも可能。現在試作をしている壱岐の食材を使った軽食も、準備ができたら提供する。内装工事や調理場設備などの費用はクラウドファンディングで募った。

 BGMが流れる中、本が読めて飲食もでき、会話も楽しめる。家でもなければ職場でもない。そんな自分の時間を過ごせる場所だ。時間が限られた観光客に気軽に読んでもらうため、渋谷には置いていない漫画もそろえた。

 自然が豊かで人と人のつながりがある場所で子育てしたいと、2017年に壱岐に移住した森さん。今後はアンケートなどで要望の多い本を購入していく予定で「島民や観光客が気軽に本と接する場所であってほしい。地元の人と観光客の交流の場になり、壱岐を訪れる観光客が増えるきっかけになれば」と話す。

 営業時間は午前11時~午後11時。利用料はソフトドリンク付きで3時間1200円。焼酎など飲み放題付きでは2時間2200円(いずれも税抜き)。 (田中辰也)

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