10月のノーベル化学賞に関する取材で…

西日本新聞 ふくおか都市圏版 竹中 謙輔

 10月のノーベル化学賞に関する取材で、研究者の言葉に胸を打たれた。遺伝子を狙い通りに改変するゲノム編集の新技術「クリスパー・キャス9」を開発した欧米の研究者2人が受賞した▼この技術の発端となったのは、九州大の石野良純教授(63)が書いた33年前の論文。事前予想から、発表前に石野教授に取材した。「訳が分からないものでも『おもしろい』と思える対象にどれだけ没頭できるか」。神秘性を感じた規則的な遺伝子の配列を何日も掛けて調べ、記録した▼今回の受賞者の一人、仏のエマニュエル・シャルパンティエ氏はテレビのインタビューで「生命のメカニズムはすばらしく洗練され、同時にシンプル」と答えている。どの研究者も小さな感動から大きな研究成果を実らせるのだろう。 (竹中謙輔)

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