食品ロス削減 子どもの貧困防止へ「フードバンク飯塚」誕生 

西日本新聞 筑豊版 坂本 公司

 まだ食べられるのに廃棄されている食品を企業などから提供してもらい、生活困窮家庭や子ども食堂に無償で届ける「フードバンク」が福岡県飯塚市で立ち上がる。運営を担う団体「フードバンク飯塚」が16日、市内で設立総会を開く。活動の本格化に向けて、食品の提供元など幅広く協力を求める。

 子ども食堂は、ひとり親など経済的基盤が弱く生活に困窮する家庭に食事の場や食材を提供する。筑豊地区でのこうした活動を支えるのがフードバンク飯塚の目的。飯塚市で子ども食堂「コスモス食堂」を定期的に開催している同市婦人会の有志らが、立ち上げる準備をしてきた。

 県に特定非営利活動法人(NPO法人)としての認証を申請し、来年2月までに認証を受ける見通し。その後、筑豊地区を中心に食品を提供してくれる企業や団体に協力を呼び掛けていく。県内のフードバンク団体を支援する一般社団法人「県フードバンク協議会」に将来的に加入し、協議会を通じて食品の提供を受ける準備も進めている。

 寄付された食品用の倉庫と事務所を飯塚市内に設置する予定で、「倉庫で、例えば週に数回という具合に定期的に食品配布の会を開きたい」としている。

 フードバンクの持続的な運営を支えるため、団体の正会員と賛助会員を募集中。総会に出席できる正会員は個人が年会費5千円(1口。以下同じ)、団体2万円。賛助会員は個人2千円、団体1万円。ボランティアの運営スタッフも募る。

 全国では、安全に食べられるのに包装の印字ミスや破損が理由で廃棄される「食品ロス」が年間640万トン以上に上ると推計されている。一方、国内の7人に1人の割合の子どもが貧困家庭で暮らしているとされる。フードバンクは食品ロスを減らすとともに、日々の食事に困っている生活困窮者や福祉施設に食べ物を提供することで、支え合う社会をつくる活動として注目されている。 (坂本公司)

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