地域密着19年「篠栗新聞」通算1000号

西日本新聞 ふくおか都市圏版 森 竜太郎

 ボランティアで地域や子どもたちの姿を伝える福岡県篠栗町の情報紙「篠栗新聞」が、今月5日号で通算1000号を迎えた。本紙のエリアセンター(AC)篠栗=篠栗町中央1丁目=が2002年1月から発行。主に週に1度、チラシと一緒に新聞に折り込み、届けてきた。編集長の天野光義さん(72)は「頑張る人と見守る人をしっかりとつなげる役割を担いたいと思い、19年近く続けてきた」と振り返った。

 篠栗新聞は、エリアセンターを経営していた天野さんの双子の弟、政和さん(72)が、本紙の粕屋郡内の記事をピックアップしてまとめた「切り抜き粕屋版」が始まり。やがて地域の祭りや四季折々の風景、小中学生のスポーツや文化活動の成績、地元商工業団体の動向など、篠栗に密着した独自記事を載せるようになった。現在は読者からの投稿も多く掲載している。

 毎週金曜日に発行していたが、今年5月からは木、日曜の週2回発行に増やした。昨年は地域での子どもの健全育成などに貢献した県民や団体に贈られる「第17回福岡県市民教育賞」を受賞した。

 名物コーナーは、元県職員の天野編集長が、退職前の07年8月から毎号欠かさず書いているコラム「駅前広場」。ほのぼのとした日常の出来事や埋もれた篠栗の歴史、時事問題などを取り上げ、時に辛口な論評を楽しみにしている読者も多い。

 5年前に前立腺がんが見つかった天野さんは、8月末から体調を崩し、取材活動ができなくなったが、駅前広場の執筆と紙面のレイアウトは病床から続けている。天野さんは「私がいつまで発行に携われるかは分からないが、1000号達成で、もぬけの殻になることなく、あらん限りの力を振り絞りたい」と話している。 (森竜太郎)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ