この原稿を打っている記者…

西日本新聞 社会面 山上 武雄

 この原稿を打っている記者パソコンのソフトには、「校正支援」なる機能が付いている。「あなたの文章は、あなた自身できちんとチェックして」。つまり自己責任で完結しなさいという意味がある。当然の要求なのだが…。

 新聞用語にはふさわしくない表現を書いていたら、この校正支援のボタンを押すとそりゃ正しくないわいと、突っ込まれる。例えば、「一番最後」。「チケットを買うために一番最後に並んだ」と話し言葉で使った経験があるが、これは誤用。この場合は「一番後」か「最後」に変換すべきだと指示される。

 新聞社には用字用語などのミスを防ぐために、校閲班がいる。原稿チェックの最終関門だ。こちらが校正支援のボタンを押すのを忘れたまま出稿すれば、ミスを見つけてくれる。自分のチェックの甘さを反省する一方、この部門を頼もしく思う。一番最後に助けてもらえるのだ、いや最後に、です。 (山上武雄)

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