オスプレイ住民説明会を再要望 防衛局応じず 「地域無視」住民反発

西日本新聞 佐賀版 金子 晋輔

 陸上自衛隊オスプレイ佐賀空港配備計画を巡り、空港周辺の自治会長会が16日、福岡市の九州防衛局を訪れ、地域住民対象の説明会開催を求める要望書を提出した。8月に続き2回目だが、防衛局は前回と同様に佐賀県有明海漁協との協議を優先するとして「現段階は応じられない」と回答。自治会長会側は「地域をないがしろにし、不信感がある」と反発した。

 今回の要望書は南川副、西川副、中川副、大詫間、諸富校区の自治会長会が5人の会長の連名で広瀬律子局長宛てに提出。8月の要望以降、漁協が配備計画を受け入れた場合、防衛省の助成事業で市の財政負担が生じる可能性もあることが明らかになった点も踏まえ、地域住民にも計画を直接説明するよう改めて求めた。

 提出後、取材に応じた南川副自治会長会の中溝隆久会長によると、広瀬局長は当初出席予定だったが、急用を理由に欠席。担当職員が漁協との協議を優先し、説明会の早期開催に応じない方針を示したという。

 中溝会長は「私たちは完全に無視されている。配備計画は相当無理がくるだろう」と怒りをあらわにした。5校区で計約2万5千人が暮らしているのを念頭に「漁業者も地権者も地域の一員で、一番大事なのは地域住民だ」と述べた。

 自治会長会の要望は、計画の説明で漁協の漁業者が優先されることに異論を唱えている形だが、今回も届かなかった。配備候補地である空港周辺の住民の声を置き去りにするかのような国の姿勢に、漁協南川副支所の地権者からも「なぜ地域の声を聞かないのか」と疑問の声が上がる。

 南川副など地権者が所属する漁協の4支所は、ノリ漁終了後の来春以降に防衛省による地権者説明会に応じる方針。

 (金子晋輔)

佐賀県の天気予報

PR

佐賀 アクセスランキング

PR

注目のテーマ