高齢者施設入所者もPCR検査 職員含め3万人 12月にも開始 北九州市

西日本新聞 社会面 野間 あり葉

 重症化しやすい高齢者への新型コロナウイルス感染拡大を防止しようと、北九州市が市内の約340高齢者施設の入所者とスタッフ約3万人を対象に、症状がなくても希望者がPCR検査を受けられる仕組みを導入することが16日、市関係者への取材で分かった。検査キット費用を市が全額負担する方向で最終調整している。事業費は1億8千万円で、12月にも始める予定。

 無症状者も含むより多くの人を迅速にふるい分けするスクリーニング(選別)検査で、福岡市も医療・介護施設の従事者を対象に同様の検査の導入を進めている。北九州市は複数の高齢者施設でクラスター(感染者集団)が発生したことを踏まえ、入所者にも対象を広げる。市によると、全国の政令市で入所者も対象にスクリーニング検査を行うのは珍しいという。

 市は施設ごとに検査の希望を募り、希望者は唾液を使った検査キットでPCR検査を受けられる。事業費を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案を12月定例市議会に提案する方針だが、予備費を活用してより早期に実施することも検討している。市は検体採取や分析、結果通知などを行う民間業者の公募を始める。

 同市では5月から8月にかけて3カ所の高齢者施設でクラスターが発生し、70~90代の入所者5人が死亡したほか、他施設でも入所者の感染が相次いで確認された。 (野間あり葉)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ