復活の味は甘く濃く 福岡・朝倉の「あまおう」

西日本新聞 夕刊

 最も需要があるクリスマスシーズンを前に、今月20日、今季の初出荷が始まる福岡県朝倉地域のイチゴ「あまおう」。苗作りと収穫を同時並行で行うなど「1年に13カ月働く」といわれるほど多忙なイチゴ農家とあって、出荷の喜びは大きい。

 2017年の九州北部豪雨で被災した朝倉市杷木地区のJA筑前あさくら「杷木いちご部会」にとって、今年は特別な年になった。13戸の部会員のうち、特に壊滅的な状況だった農家が復活。災害後初めて全員そろって出荷できたから。土砂の中から助かった苗を運び出し、仲間の農家で預かるなど協力し合ってきただけに感慨もひとしおだ。

 朝倉地域の冬場は他地より気温が下がりやすく、実がじっくり成熟するため、こくのあるイチゴができる。「中でもうちのあまおうは、土作りに力を入れているから、甘みの濃い実がなる。糖度の高いイチゴは他にもあるけど、甘味と酸味を兼ね備えた味わいは格別です」。鳥居芳明部会長(52)が拳を握る。

 つやのある赤い実は、ほれぼれするほど美しい。今年は天候にも恵まれ出来も上々。収穫した翌日には発送できるため、鮮度も抜群だ。寒さとともに甘さが乗るこれからの季節、贈答用にも家庭用にも喜ばれること請け合いです。

 (フリー記者・入江香都子)

 ▼朝倉のあまおう 朝倉地域の直売所などで販売。年内は引き合いが多いため、JA筑前あさくらのネットショップ「旬菜広場」の受け付け・発送は1月中旬からの見込み。同JA販売開発課=0946(23)2216(平日午前10時~午後4時)。

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