【動画あり】「ファンタスティック」IOCバッハ会長が国立競技場など視察

西日本新聞 社会面 下村 ゆかり

 来日中の国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は17日、来夏の東京五輪・パラリンピックで使用される東京都内の国立競技場(新宿区)や選手村(中央区)を視察。新型コロナウイルス感染症対策の現状などを確認し、「ファンタスティック(素晴らしい)」とリップサービスを連発した。

 夕方、国立競技場のトラックに立ったバッハ氏は高揚した表情で、身ぶり手ぶりを交えて語った。「想像してほしい。9カ月後には選手たちがこのゲートから入場してくるんだ」

 選手村では、出迎えた選手たちに「元気が出ない朝は、これを見たらトレーニングする気力が湧くはずだよ」と五輪のピンバッジを贈呈。居住棟から眼前にレインボーブリッジを望み、「夜疲れた時に見たら、東京に恋するだろう」と持ち上げた。

 選手村は大会中、最大約1万人の選手やコーチ、関係者の生活拠点となる。日本政府や大会組織委員会は新型コロナの拡大防止のため、発熱外来の整備や食堂の座席削減、アクリル板設置といった対策を検討中。自身も1週間の自主隔離を経て来日したバッハ氏は、関係者の説明に熱心に耳を傾けていた。

 ただ、視察の最大の狙いは、国内外の報道陣を味方に付けることにあったようだ。当初の予定時間を超えて質問に応じ続け、国立競技場では最後にこう呼び掛けた。

 「聖火リレーもあるし、来年の春ごろはまた東京に来ます。そして、開会式でまたお会いしましょう。皆さん、準備を怠りなく」

(下村ゆかり)

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