溶岩からの噴気など観察 雲仙・普賢岳で防災登山 噴火30年の節目

西日本新聞 真弓 一夫

 1990年11月の噴火から30年となった長崎県の雲仙・普賢岳の溶岩ドーム(平成新山、1483メートル)で17日、九州大地震火山観測研究センター(同県島原市)の火山研究者らが視察する防災登山があった。30年の節目に、火山活動が落ち着いた状態であることを確認した。

 噴火は96年6月に終息したが、山頂部にはいまだ体積約1億立方メートルの溶岩ドームがあり、地震などで崩落する懸念も指摘される。火山研究者や防災、報道関係者らによる登山は現状把握のため2001年に始まり29回目。参加者約100人が立ち入りが制限されている警戒区域で、火山活動の目安となる溶岩の隙間から出る噴気などを観察した。

 山頂にある岩尖(がんせん)そばの噴気の温度は94度で、前回よりやや高いが、90度前後の横ばいであることを確認。登山した清水洋センター長は「新たなマグマの供給は認められない。しかし小規模の水蒸気爆発はドーム上で起こり得るし崩落の危険性もある。警戒区域には立ち入らないように」と注意喚起した。

(真弓一夫)

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