「泥めんこ」を直方名物に 身近な風物を粘土で…飾り物としても人気

西日本新聞 筑豊版 安部 裕視

 江戸時代に子どもの遊びとして流行したとされる「泥めんこ」が福岡県直方市で人気を集めている。直方歳時館(同市)館長の花田義朗さん(62)が、食べ物やお面など身近な風物をかたどり、博多人形で使われる白粘土を使って制作。同館と直方谷尾美術館(同市殿町)で販売しており、花田さんは「直方の名物にしたい」と張り切る。

 泥めんこは、粘土で作られためんこを離れた場所から地面に開けた穴に投げ入れたり、地面に刺した小枝を目がけて投げたりするなどして争い、めんこを取り合う遊び。めんこは時代を追って素材が土や粘土から鉛、木、紙と変遷したという。

 花田さんは今春、生涯学習施設の歳時館と谷尾美術館の館長に就任。PRを兼ね、「直方に新しい名物、土産物を作り、多くの人に訪れてほしい」と思い立ったのが制作のきっかけだ。「筑豊の五大炭鉱主」の一人だった堀三太郎の旧邸を再生した歳時館の「和の雰囲気に合うものを」と考え、泥めんこを思いついた。

 全てが手作り。型枠に粘土を押し込んで型を取り、成形して素焼きし、アクリル絵の具を塗って仕上げる。中学校の元美術教諭で、30年以上も趣味で焼き物を楽しんできた経験を生かし、素焼きには自宅の陶芸用電気窯を使う。毎日就寝前の午後9時から2時間ほど制作に取り組み、これまで千個以上を作り上げた。

 博多人形師が動物や縁起物、祭りなど身近な風物を題材に「厄災をはじくお守り」として作ってきた「博多おはじき」に似ているが、「ものまねでなく、独自性を出したい」と「直方歳時館泥めんこ」と名付けて今秋から販売を始めた。「買い求める人の9割以上が女性。飾り物としても喜ばれている」と花田さん。

 地元名物の成金饅頭(なりきんまんじゅう)、桜や亀、野菜や果物などを題材に、9個ずつを箱に盛り込んだ「歳時館」「幸運」「豊作」の3種類がいずれも500円(税込み)、30個入りが1500円(同)。正月や節句などを題材にした新作が折々に登場する予定だ。歳時館=0949(25)2008。

(安部裕視)

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