福岡市に平和資料館を 市民集会に120人参加、設置活動スタート

西日本新聞 ふくおか版 小林 稔子

 戦争の記憶を伝えるための公設の平和資料館設置を求め、市民団体らが協力して活動する「福岡市に平和資料館の設置を求める会」のスタート集会が15日、福岡市の市民会館で開かれた。30団体、約120人が参加。来年6月の福岡市議会に請願を提出するため、7万筆の署名集めや学習会を開くなど、本格的に活動していく。

 会場では、2千人以上の死傷者、行方不明者を出した福岡大空襲(1945年6月19日)体験者の証言映像を上映したほか、戦後最大級の引き揚げ港である博多港の歴史も紹介。求める会の共同代表で「引揚げ港・博多を考える集い」の堀田広治さん(83)は市民福祉プラザ(同市中央区)の一角にある引き揚げ資料コーナーに触れ、「展示品は120点で、市が保管している資料2600点の5%にも満たない。入れ替えもなく、市民から忘れ去られた存在になっている」と訴える。

 福岡県は広島や長崎に次いで被爆者も多く、同市ではこれまでに平和資料館の設置を求める運動はあったが、いまだ実現しないでいる。求める会は原水爆禁止福岡市協議会や福岡女性団体交流会など、8の市民団体による実行委員会を設置。会は「75年前の記憶、記録を残す最後の時代に差し掛かっている。2度と戦争を繰り返してはいけない、その気持ちで手をつないでいければ」と賛同を呼び掛けた。

 (小林稔子)

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