平成筑豊鉄道「スイーツカフェトレイン」走らずカフェに変身 福岡

西日本新聞 筑豊版 坂本 公司

 平成筑豊鉄道(福岡県福智町)のレストラン列車「ことこと列車」が18日、同町の金田駅のホームに停車したまま、特製デザートを提供するカフェとして開店した。水戸岡鋭治さんのデザインによる豪華な車両を有効活用しようと町が企画した「スイーツカフェトレイン」というイベント。事前予約した約120人の乗客が、福智産の栗を生かしたモンブランを楽しんだ。

 同日の1時間ずつ4回の時間帯に、各回約30人の客が入った。新型コロナウイルス対策のため全48席に間隔を開けながら座り、車内では換気が徹底された。

 メニューは「この日限り」という特製のモンブラン。福岡市で人気のレストランと菓子店をそれぞれ営む福山剛さんと吉開雄資さんが一緒に創作したもので、福智産の栗をメイン素材に、ほうじ茶の香りが加えられた逸品。町の国指定伝統的工芸品・上野焼のプレートに盛り付けられた。

 特別メニューが気になって訪れたという大学生(20)は「栗の優しい甘さが印象的です」と笑顔。吉開さんは「ぜいたくな時間を過ごせたと、お客さんに言ってもらえてうれしい」と手応えを感じていた。

 車内ではギタリストの逆瀬川剛史さんが「カントリーロード」など4曲を演奏。普段は福岡空港で働く日本航空のスタッフが司会進行を務め、旅情を演出した。

 「ことこと列車」は、大川組子のついたてやステンドグラスの天井など、特別な内装も人気。これまで、乗れる機会は土日祝日各1便の運行日だけだった。今回、平日の列車の活用策として福智町が18、19日のイベントを完全予約制で企画したところ、受け付け初日から申し込みが殺到する人気ぶり。福岡市南区の女性(37)は「列車というより、ホテルかレストランみたい」と初めての車内を気に入っていた。19日も満席という。

 町は来年度も、駅に停車した同列車での平日イベントを検討するという。平成筑豊鉄道の河合賢一社長は「実験的な取り組みだったが、好評なようでありがたい」と話した。 (坂本公司)

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