三井三池炭鉱三川鉱での…

西日本新聞 ふくおか都市圏版 御厨 尚陽

 三井三池炭鉱三川鉱での炭じん爆発事故から57年となった9日、跡地に建立された慰霊碑がお披露目された。犠牲者458人の名が刻まれ、長年対立した同炭鉱の旧労組と新労組の元組合員らが資金を集めた。私が大牟田支局にいた7年前に、建立の署名活動を始めたという初報を書いただけに感慨深かった▼三川鉱は街が「会社側」と「労働者側」に二分された三池争議の舞台。無期限ストに突入した旧労組と、生産再開を目指す新労組が分裂し、炭鉱マン同士が傷つけ合った。しこりは残り続け、これまでは慰霊碑が別々の場所にあり、「あの世でも憎み合っている」と言う市民もいた▼恩讐(おんしゅう)を超えて設立された慰霊碑。市民みんなが手を合わせ、国や企業に翻弄(ほんろう)された犠牲の歴史を伝え続ける場所になってほしい。 (御厨尚陽)

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