「鍋島緞通」文様で有田焼 女性グループ「TASUKI」が第1弾作品

西日本新聞 佐賀版 糸山 信

 佐賀県を代表する伝統工芸、有田焼と鍋島緞通(だんつう)の担い手として家業を継いだ女性3人が、若手後継者グループ「TASUKI」を立ち上げた。共作の第1弾として、鍋島緞通の伝統文様を描いた有田焼の染め付け皿を制作した。21日から3日間限定で売り出す。

 メンバーは有田焼の商社「賞美堂本店」で商品開発などを手掛ける蒲地亜紗さん(32)=有田町、有田焼窯元「そうた窯」の絵付け師の諸隈千佳さん(31)=武雄市山内町、「吉島伸一鍋島緞通」5代目技術継承者の吉島夕莉子さん(29)=佐賀市大和町。3人はテレビ番組の企画を通じて知り合ったという。

 TASUKIには、伝統工芸と家業を次代に守りつなぎたいという思いと、異業種の連携によってたすき掛け(かけ算)の効果が生み出せないかという期待を込めた。

 互いの伝統や技術を学ぶうち、唐草文を用いたモチーフや藍色の使い方などの共通点を発見。緞通風のデザインを有田焼で表現することが決まり、正角皿(15・5センチ四方)と長角皿(横23センチ、縦14センチ)で2種類ずつ作り上げた。

 作品で目に留まるのが、諸隈さんが一枚一枚手書きで仕上げた鍋島緞通伝統の「龍唐草」。有田焼には少ない左右対称の構成で、真上から見るとじゅうたんや座布団のよう。葉や茎は一枚一枚ふくよかに描かれるなど、線描きよりも面を強調したデザインになった。

 商品は各10枚限定、シリアルナンバー付きで税別7千円~1万2千円。賞美堂本店(有田町中の原)で展示販売する。3人は22日に在店予定で、蒲地さんは「時代によって生活様式は変わっても、伝統文様には色あせない魅力がある。伝統工芸には縁がなかったという同世代の人たちに見てもらいたい」と話している。同店=0955(42)2261。

 (糸山信)

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