プロ野球が一年の総決算を迎えたこの時期…

西日本新聞 社会面 森 淳

 プロ野球が一年の総決算を迎えたこの時期。「退団」「戦力外」といった話題も増える。そんな見出しが躍る各紙を見て思い出すことがある。

 ある年の終盤、故障箇所の手術を受けた投手がいた。同年中の復帰は不可能。従って「今季絶望」の表現になる。後日、彼の先輩選手から話があった。今季絶望というマイナスの言葉ではなく、「来季復帰を目指す」という表現はできなかったのか-そんな苦言だった。

 後輩の姿を見てきたから、言わずにはおられなかったのだろう。胸中を思うと同時に「復帰は来季」とすれば良かったかとも考えた。ただ、その年は1軍でも投げ、戦力にも数えられた存在。「今季絶望」は重要情報でもある。

 再認識させられたのは、思考停止に陥らず、意図を込めて言葉を選んでいるか。そんな当然の過程を経ているか。慌ただしいときこそ、一度立ち止まって考えるべしと心掛けている。 (森淳)

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