実は難しくない?フランス料理のマナー、守るべき3点とは

西日本新聞 くらし面

 猫の小町と申します。皆さんがお困りのことをたちまち解決していきます。第3金曜は、さまざまな場面のマナーについて「インフィニ フィニッシング アカデミー」(福岡市)の副校長本多美智子さんにお助けいただきます。

 秋は食欲が増しますね。年末に向けて会食も増えるこの時期は、食事のマナーをお伝えしています。今回はナイフやフォーク、スプーンの総称「カトラリー」についてです。

 世界三大料理と呼ばれるのはトルコ料理、中華料理、そしてフランス料理です。フランス料理は西洋料理の代表格として、国際的な会合の際に用いられることが多いようです。

 現在のフランス料理の原点は、一説によるとルイ14世の時代、17世紀にさかのぼるといわれています。その後、19世紀末から20世紀初頭、パリを中心に欧州で華やかな文化や芸術が栄えた「ベル・エポック」と呼ばれる時期に、国際的に評価されました。現在も世界的に高名なシェフを擁し、世界各国へ食文化を発信しています。

 フランス料理というと堅苦しい、緊張するといったイメージを抱きがちですが、約束事が多いのはむしろ配膳の決まりなどで、提供する側の問題。食べる側にはそれほど難しい知識は必要ありません。

 食べる側のマナーは(1)人を不快にしない(2)食事を楽しむ(3)ルールを守る-の主に三つ。これはフランス料理に限らず、全ての食事に共通していることですね。

 レストランでテーブルに案内されると、グラスやカトラリーが、あらかじめずらりと並べられていることが多いです。コース料理のセッティングではパンを乗せる皿や、中央の皿の位置、グラスの置かれる位置などが細かく決められているのです。

 コース料理では中央の皿の左右に、オードブルや魚用、肉用、デザート用のカトラリーがそれぞれ用意されます。外側から順番に使用するのが決まりです。

 ナイフは右手、フォークは背を上にして左手で持ちます。スプーンは鉛筆のように握りましょう。右利きを前提に置かれていますので、左利きの人は使う時に持ちかえてください。

 カトラリーを使う時の注意点は、肘を張らないこと。小さなお子さまによく見られますね。食材を切るのに集中しすぎて肘が上がり、脇が開く姿勢は見た目が良くありません。食材に合わせて手首を使ったり、持ち方を変えたりしながら、切ったり押さえたりしましょう。肉などを切る時、ナイフの峰に人さし指を当てると切りやすくなります。

 フォークやスプーンを口元に運ぶときには、前かがみにならないよう、真っすぐな姿勢のままで。ライスや豆類など粒の小さな物は、フォークですくい腹に乗せても大丈夫です。

 タブーも確認しましょう。皿やカトラリー同士がぶつかったりこすれたりする音が、隣のテーブルまで聞こえると迷惑です。大きな音をたてないように使いましょう。ナイフは切るための物。料理を乗せたり刺したりして口に運ばないように。ナイフで相手を指すのもご法度です。

 ナイフやフォークを使う順番を間違えた場合は、焦ることなくスタッフに新しいカトラリーを頂きましょう。また、床に落とした時も、自分で拾わずスタッフにお願いしてください。

 会食はおいしく、楽しい時間にしたいもの。一緒にいる人にも楽しいと感じてもらえるよう、気遣い合いたいですね。

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