遺跡、景観、名勝地 大分県内3件、国史跡など答申 観光振興に期待

西日本新聞 大分・日田玖珠版 後藤 潔貴

 国の文化審議会が20日に指定を答申した国史跡として、大分県内からは古墳時代前期の集落遺跡「小部(こべ)遺跡」(宇佐市)が新たに選ばれた。このほか重要文化的景観に「瀬戸内海姫島の海村(かいそん)景観」(姫島村)、登録記念物(名勝地関係)に「真玉(またま)海岸」(豊後高田市)がそれぞれ選定された。県内の史跡は43件、重要文化的景観は4件、登録記念物(名勝地関係)は6件となる。各地の関係者からは歓迎する声が上がった。

【小部遺跡】

 昭和40年代の土木工事で発見された。古墳時代前期初頭には南北120メートル、東西100メートル以上の規模を誇る環濠(かんごう)集落だったが、前期前半には中央に方形区画が設けられ、区画内に大型掘立柱建物が建てられる。さらに前期後半には墓域となる。居館成立から廃絶までの変遷が分かり、この時代の社会構造の変化を考える上で重要と評価された。

 宇佐市の是永修治市長は「市の誇りで、大変うれしく、本市の歴史の奥深さが感じられる。今後は、市内に点在する多くの文化財とともに、全国に誇れる歴史遺産として、教育や観光への活用を考えていきたい」と喜んだ。

【瀬戸内海姫島の海村景観】

 島と海の資源を目いっぱい生かしながら漁業、塩業、農業などの生業を営んできた海村。歴史、生活慣習、伝承などにかかわる建造物や自然が残り、地形とともにつくる景観は生活や文化を表し、独特である点などが支持された。

 火山群を広い砂州がつなぐ島は、海上の目標物にもなっている。姫島村の藤本昭夫村長は「調査などで尽力いただいた人たちに感謝し、観光客誘致などに生かしていきたい」と語った。

【真玉海岸】

 国東半島北西部にある江戸時代以来の干潟。大きな波跡と小さな風紋により、洲(す)と澪(みお)が複雑に入り組むしま状の模様が形成され、季節や気象、時刻とともに変化する。「日本の夕陽百選」に選ばれ、東九州の夕日スポットとして知られる。

 一帯を「恋叶(こいかな)ロード」としてアピールしている豊後高田市の佐々木敏夫市長は「これからも市の宝として環境保全に努め、多くの人に訪れてもらえる取り組みを進めたい」と述べ、指定による観光面の後押しを期待した。 (後藤潔貴)

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