ダーツ×ボウリング⁈「モルック」熱、熊本でじわり 22日に九州大会

西日本新聞 熊本版 綾部 庸介

 木の棒を投げてピンを倒し、得点を争うフィンランド発祥のスポーツ「モルック」の普及に熊本県大津町が力を入れている。老若男女が一緒に参加でき、日本でも関心は高まっているが知名度はまだまだ。22日には同町運動公園で初の九州大会が開かれる。町は競技人口を増やしつつ町おこしにもつなげたい考えだ。

 日本モルック協会によると、1~12の数字が割り振られたピンをめがけてチームごとに木の棒を投げる。倒したピンの数字の合計が先にちょうど50点に達したチームが勝利となる。ダーツとボウリングを掛け合わせたイメージだ。

 「投げる」以外に激しい動きはなくルールは単純。しかし50点を1点でも超えると25点に戻るほか、3回連続でピンを倒せないと負けるなど、体力以上に頭脳的な戦術が必要となる。国内の競技人口は千人程度だが、お笑い芸人が世界大会に出場して話題になったこともあり、じわりと浸透しつつある。

 大津町では、テレビでモルックを知った町商業観光課の岩下潤次課長が6月ごろ「新型コロナウイルスの感染が広がる中でも安全に競技ができ、生涯学習にもつながるのでは」と注目。普及に取り組む熊本モルック研究所(熊本市)と連携し、九州大会の誘致に成功した。

 大会の参加申し込みは既に締め切ったが、町は競技を広めて世代間交流の促進やイベント開催など地域づくりに生かそうと、9月から週1回、町内で体験会を開催。住民らが年齢や男女を問わず親しんだ。

 体験会に参加した大津小1年の西釜由梛さん(7)は「投げるだけと思ったけど、狙う場所など考えることが多く、難しかった」と笑顔で話した。ルール指導に当たった熊本モルック研究所の坂口武伸代表(51)は「状況によって投げる木の棒を横にしたり、投げ方を変えたりするなど戦術はさまざま。奥が深いスポーツです」とPRしていた。

 22日に開催予定の大会には県内の48チームを含む計99チームが参加。午前10時から予選を始め、午後3時半ごろに決勝が行われる。岩下課長は「換気の良い屋外でマスクを着用したままプレイができる。コロナ禍に適したスポーツの熱戦をぜひ見に来てほしい」と話した。 (綾部庸介)

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