小国町の土砂崩れ現場を町議ら視察 太陽光施設との関連指摘も

西日本新聞 熊本版 佐藤 倫之

 7月の記録的豪雨で土砂崩れが発生した熊本県小国町黒渕地区の現場を16日、同町議らが視察した。被災した住民らは、現場近くにある大規模太陽光発電施設との関連を主張。町と町議会が調査に乗り出した。

 町などによると、土砂崩れが起きたのは御矢台(おやんだい)と呼ばれる里山の南側斜面。スギの民有林が全長約600メートルにわたって崩落。岩や土砂、流木が国道387号を越え、ふもとの民家2棟が全壊した。

 里山の山頂部にある太陽光発電施設は、整地した20ヘクタールに、4万7千枚の太陽光パネルを設置し、出力は1万5千キロワット。2017年2月に着工、18年5月から売電を始めたという。

 敷地内には、雨水の流れを緩和する調整池が6カ所あり、山の斜面にパイプ(直径約1メートル)で放出される形になっている。住民らは「調整池の放水が土砂崩れの主因になった」と主張。これに対し、発電施設の運営会社は「自然災害」としており、協議は平行線のまま。住民らは「被害者の会」を結成し10月、町と町議会に調査や行政指導を求める要望書を提出していた。

 16日は住民の案内で町議らが現地を視察。被害者の会代表の周宝雄二さん(81)は「町と県、会社間で原因を究明し、今後の防災対策を含め、住民に説明してもらいたい」と話した。運営会社は「自然災害と捉えているが県や町とも協議を続けている」としている。 (佐藤倫之)

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