明治から昭和の酒造り伝える 佐賀県から光栄菊酒造本蔵など文化財に

西日本新聞 佐賀版 野村 有希

 国の文化審議会が20日、文部科学相に答申した登録有形文化財(建造物)には、佐賀県内から小城市三日月町織島の「光栄菊(こうえいぎく)酒造」の「通り蔵及び本蔵」「煙突」など6件も盛り込まれた。県によると、6件は明治中期から昭和前期の建築物で、当時の酒造りをうかがい知れる建物だという。県内の登録有形文化財は46カ所、117件となった。

 通り蔵は1920(大正9)年に、本蔵は27(昭和2)年に建設された。それぞれ木造2階建てで、内部でつながっている。縦横無尽に組まれた天井のはりが特徴で、天井には2階と1階で荷物を上げ下げする滑車が設置されている。通り蔵と本蔵は現在でも瓶の洗い場やこうじ室などとして使われている。蔵の裏手にあるれんが造りの煙突は、地域のシンボルとして親しまれている。

 このほかの4件は「洗い場及び釜場」「モトクラ」「ムロマエ」「旧麹室(こうじむろ)」。

 清酒「光栄菊」は長年、地域で愛飲されていたが、2006年に蔵が廃業した。その後、有志3人が蔵を引き継ぎ新会社を設立。19年12月から再び清酒の出荷を始めた。同酒造取締役の田下裕也さん(39)は「歴史ある蔵でこれからも酒造りを続けたい」と話した。 (野村有希)

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