「ありがたい」来年創建400年 久留米藩主有馬家墓所が国史跡に

西日本新聞 筑後版 野村 大輔 丹村 智子

 福岡県久留米市京町の梅林寺にある「久留米藩主有馬家墓所」が国史跡に指定、八女市矢部村の旧家「杣人(そまびと)の家」が国登録有形文化財(建造物)に登録される。国の文化審議会が20日、萩生田光一文部科学相に指定・登録するよう答申した。

 梅林寺は、江戸時代に久留米藩を治めた有馬家の菩提(ぼだい)寺で、初代藩主豊氏(とようじ)が1621年に創建した。2代忠頼までは霊廟(れいびょう)「霊屋(たまや)」を建立したが、その後は3層の石塔に換えて歴代藩主を供養してきた。近世大名の墓制の変遷が分かる点に価値がある。

 霊屋5棟は2年前に国重要文化財(建造物)に指定された。久留米市文化財保護課によると、史跡と重文の「二重指定」を受けた大名墓所は全国2例目。梅林寺の東海大玄住職(67)は「来年は創建400年の節目で(史跡指定は)ありがたい。今後もしっかり守っていきたい」と喜ぶ。

 一方、杣人の家は、矢部村の山村集落で明治後期に建てられた古民家。大黒柱のケヤキ、差し鴨居(かもい)の松など良質な木材が使われ、明治期の農家住宅の面影を残す。市文化振興課によると、戦後に屋根を改修、広くなった2階は茶葉の乾燥場として使われた。近代の農家住宅の移り変わりが読み取れる建物だ。

 現在は八女市が所有。地元団体が郷土料理店を営んでいるが、12月で営業を終えるという。同課担当者は「地域の繁栄を伝える建物として、今後の活用を検討したい」と話す。 (野村大輔、丹村智子)

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