『どんな木も生かす 山村クラフト』 時松辰夫 著 (農文協・2530円)

西日本新聞 くらし面

 建築材として出荷できない曲がり材や間伐材、風倒木などを使った工芸品づくりを紹介する。木目が美しい皿や樹皮を生かした器などが並ぶ。しかし本書は工芸品作りのハウツー本というより、産業としての林業の行く末、土地ごとに特徴ある木の生かし方といった「地域の在り方」の考察に主眼がある。著者は大分県出身で、同県日田産業工芸試験所の技術者として勤務した。工業デザイナーの故秋岡芳夫氏が各地で展開した工芸運動を支えた経歴を持ち、本書にも秋岡氏の「ものづくりの思想」が反映している。

PR

読書 アクセスランキング

PR

注目のテーマ