駅弁の包装紙が物語る時代 博多の画家が祖父の収集品寄贈

西日本新聞 ふくおか都市圏版 手嶋 秀剛

 戦前から戦後まで旧国鉄の博多駅などで販売された、駅弁の掛け紙(包装紙)が福岡市博物館(同市早良区百道浜)に展示されている。市民が寄贈した資料を公開する「第32回新収蔵品展・ふくおかの歴史とくらし」の一部で、29日まで。

 祖父(故人)が収集した掛け紙655点を寄贈したのは、同市博多区の画家山本啓湖さん。収蔵品展では、戦前戦中と戦後の1970年代の15点を展示した。

 戦前戦中の掛け紙には兵士や軍用機などのイラストが描かれ、「愛国弁当」の商品名も。70年代は「ディスカバージャパン」の英語のロゴ入りで、鉄道を利用した観光が盛んだった時代を物語っている。

 山本さんによると、明治生まれの祖父は博多で衣料品卸業を営み、出張や旅行のたびに駅弁の掛け紙を集めていたという。博物館の野島義敬学芸員は「掛け紙からも、当時の社会状況が読み取れます」と話す。

 収蔵品展会場の企画展示室は観覧料一般200円、大学・高校生150円、中学生以下無料。福岡市博物館=092(845)5011。 (手嶋秀剛)

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