「水文学」。水の文学かと勘違いしそうだが…

西日本新聞 社会面 古川 努

 「水文学」。水の文学かと勘違いしそうだが、読みは「すいもんがく」。宇宙を研究するのが天文学なら、地球上の水の諸問題を相手にするのが水文学だ。「この言葉がなかなか定着しない」。山田正中央大教授はこう前置きし、7月の熊本豪雨を「水文学的観点」で解説した。

 熊本県の蒲島郁夫知事が先日、リモートで開いた意見聴取。山田氏は、氾濫した球磨川や人吉盆地の地形から「治水的に守りにくい構造」と分析。宇宙から地上を眺めるような視点に興味を引かれた。

 蒲島知事が19日、川辺川へのダム建設容認を表明した。国の検証では、球磨川の治水はダム建設だけでは解決が難しい。気候変動の「不確実性」も考慮の必要がある。そこで山田氏は「治水の研究所を誘致してはどうか」と提案。研究者が常駐し、治水と環境の両立に挑み、得られた成果を水害多発時代に生かす-。球磨川が治水の聖地となる未来を夢想した。 (古川努)

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