子ども横綱に「証し」の綱締め コロナで大会中止でも「思い出に」

西日本新聞 大分・日田玖珠版 鬼塚 淳乃介

 「大山町ちびっこ相撲大会」の横綱が締める綱を作る「綱打ち」が18日夜、大分県日田市大山町の老松コミュニティーセンターであった。今年の大会は新型コロナウイルスの影響などで、開催から48年目で初の中止に。それでも主催する地元の中川原青壮年会は、横綱になった児童に「証し」として残してもらえばと作ることにした。

 大会は1973年から始まり、毎年10月末ごろに町内の子どもたちが熱戦を繰り広げてきた。綱は10回大会から大会に合わせて毎年作られており、前年の小学5年生の優勝、準優勝者が東西の横綱として締め、大会などで土俵入りを披露している。同町出身の力士琴太豪さんも2~6年の時に優勝し、綱を締めた。

 しかし今年は新型コロナウイルスの感染拡大などを考慮し、中止に。晴れ舞台の横綱の土俵入りもなくなってしまった。ただ青壮年会は「残念な気持ちを抱えたままで子どもたちを中学校へ送り出すことはできない」と、綱を作ることを決めたという。

 この日は青壮年会のメンバー9人などが、長いもので8メートルの綿布を太い針金に何枚も巻き付けたものを三つより合わせて2本の綱を作った。東の横綱の江田慎さん(12)には不知火型、西の河津陽人さん(12)には雲竜型の綱を用意し、数人がかりで締めた。

 2人は「かっこよくて思い出になった。作ってくれてありがたい」と笑顔。同青壮年会の菅原楠生会長(55)は「綱打ちができただけでもよかった。今後もできるだけ続けていきたい」と意気込んでいた。 (鬼塚淳乃介)

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