「原点に返り古里元気に」 3選の古川氏が抱負 島原市長選

西日本新聞 長崎・佐世保版 真弓 一夫

 22日告示された長崎県島原市長選で無投票3選を果たした現職の古川隆三郎氏(64)=自民、公明推薦=は同日夕、市内の事務所で、新型コロナウイルス対策として、万歳三唱に代わって自ら拍手して当選を祝い「古里に元気を取り戻すという初当選時の原点に返り、島原の活性化に全力で取り組む」と3期目の抱負を語った。ただ、人口減対策や産業振興の課題は残ったまま。コロナ禍にも直面し難しい市政運営が続きそうだ。

 午後5時に無投票当選が決まると、古川氏は事務所を訪れ、支持者の祝福を受けた。3期目の課題として、テレワークの普及をにらんだベンチャー企業の誘致、イオン島原店の再開発を核とした中心市街地の活性化、実行力のある自主防災組織づくりなどを掲げ「市民同士の顔が見え、助け合える絆づくりを進めたい」と訴えた。

 1期目から重点的に取り組んだ子育て支援の拡充で合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの数)は、就任した2012年の1・86から18年には1・95に改善。少子高齢化に一定の歯止めをかけたが、人口はピーク時の1980年の約5万9千人から減り続け、今年10月末には4万4467人に。

 その要因である若者の流出を食い止め、Uターン希望者などを受け入れる雇用の場として、基幹産業の農業と観光業の活性化は不可欠。にもかかわらず、新型コロナウイルスの流行で観光業は特に厳しい。噴火から30年の雲仙・普賢岳の溶岩ドームや眉山の崩落は今も指摘され、市民を迅速に避難させる態勢づくりは始まったばかりだ。

 課題が山積する中で、2回連続で無投票当選となった古川氏は「体がつぶされるような重責を感じる。信任に応えたい」と気を引き締めた。 (真弓一夫)

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