「曲里の松並木」間引き 557本中191本 植栽後初 安心安全な場所へ

西日本新聞 北九州版 西山 忠宏

 北九州市八幡西区黒崎地区にある市指定史跡「曲里(まがり)の松並木」一帯に立ち並ぶ松の木について、北九州市は年明けから数年かけて「間引き」を実施する。計557本あるうちの191本を間引く計画。樹木間の距離が近くて互いの生育を妨げている状況を解消することや、犯罪が起きかねない見通しの良くない場所をなくすことなどが狙い。市が松を植栽して今の状態にほぼ整備した1989年以降、間引きに本格的に取り組むのは初めて。

 曲里の松並木は江戸時代の長崎街道の一部で長さ約750メートル、幅20~30メートルの並木道。市の公園でもある。江戸期からの松の木は、害虫被害で枯れたり台風で倒れたりしてほぼ消滅したとみられるが、今なお2本が残る。現在並ぶ松の木の大半は、市が1978年ごろ以降に植栽したという。市が史跡に指定したのは71年。指定範囲は長さ750メートルのうちの310メートル。

 間引きは、樹木を地面すれすれの位置で切り倒して実施。根は掘り出すと地形を変える恐れがあることから残すが、再び樹木が成長することはないという。

 年明けから3月までに入り口付近の19本を本年度分として間引く。数年かけて実施する間引きの総予算は3千万円の見込み。間引きの対象には、斜めに成長することで並行する車道にはみ出し、車の通行の支障となっている木や、並行して整備されている39本の桜並木を覆う形で枝が伸び、桜の生育の妨げになっている木なども含める。

 担当する八幡西区役所まちづくり整備課の福山豪基係長は「切り倒すのをかわいそうと思う市民もいるかもしれないが、全体の健全化と安心安全な場所にしていくためには間引きは必要」と話す。 (西山忠宏)

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