留学生ら恩返しの清掃 コロナで困窮、官民の援助に感謝 募金活動も

西日本新聞 ふくおか版 福田 直正

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で困窮し、大学や民間企業などから支援を受ける外国人留学生たちが、「日本の人に恩返しをしたい」と福岡市内で清掃活動を始めた。アルバイトの機会が減って生活難に直面する留学生もおり、官民でさまざまな援助策が取られている。豪雨被災地への募金集めも予定され、留学生たちの活動の輪が広がっている。

 10月25日午前10時、福岡市東区の箱崎ふ頭に、県内の大学などで学ぶベトナム、インドネシアなどの留学生20人と国際交流に携わる自治体職員や市民ら16人が集まった。計画した県留学生会によると、同会による清掃活動は初めてという。

 自転車やソファ、釣りざおなどが岸壁周辺に不法投棄され、タイ人の九州大大学院2年のスパコーン・ワングアムヌイポンさんは「こんなものまで捨てるなんて」と驚いた様子。休憩を挟みつつ約4時間かけて拾い集めたごみは、75リットルポリ袋約200袋分になった。

 清掃活動を提案したのは、日本経済大(太宰府市)4年のウェン・ゴック・ソンさん(29)。ベトナムから約7年前に来日し、日本語や経営学を学んでいる。アルバイト先のレストランが休業になり、一時収入ゼロになった。

 多くの民間企業や市民団体が、県国際交流センター(福岡市)を通じて米や即席麺などの食べ物を留学生に寄付してくれた。国民に10万円を一律給付した国の特別定額給付金の対象に外国人留学生も加えられた。ウェンさんは「外国人の自分たちも支援してくれるなんて驚いた。日本人の優しさを感じた。僕たちが好きな福岡のため、年明けにも2回目の清掃活動を行いたい」と話す。

 今月29日には福岡市のアクロス福岡で開かれる同会主催の文化ショーで、今年7月に豪雨で被災した大牟田市などに送る募金集めにも取り組む予定だ。 (福田直正)

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