「行けっ、必殺ゲンバク攻撃!」…

西日本新聞 社会面 吉井 剛

 「行けっ、必殺ゲンバク攻撃!」。にぎわう公園に響いた幼い声にドキッとした。小学校低学年のグループが、カードゲームで相手モンスターを打ち負かそうと、自分のモンスターの持ち技を互いに連呼している。そのうちの一人が、自ら名付けたオリジナル技の名を叫んだようだ。

 声を掛けてみた。原子爆弾は学校の平和授業で「たくさんの人の命を奪った爆弾」だと習ったという。「(この名前なら)すごい技って分かるでしょ」。屈託なく話す少年は、「原子爆弾」という言葉を“強さ”の象徴と捉えているようだった。

 「恐ろしい爆弾だから使っちゃいけない、なくさなくちゃいけないと思うよ」。そう話すと「何で? 敵を全滅できるんやろ。勝った方がいいじゃん」。私も10歳に満たない頃はこんな考えだっただろうか。彼の学級には同じ考えの友達がいるのだろうか。その意識はいつか変わってくれるのだろうか。 (吉井剛)

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