部埼灯台の清掃活動15年 ボランティア団体を航行援助協力で海保表彰

西日本新聞 北九州版 白波 宏野

 国の文化審議会から重要文化財への指定を10月に答申された北九州市門司区の部埼(へさき)灯台周辺を15年にわたってボランティアで清掃する団体がある。地元の住民や漁業関係者らでつくる「美しい部埼灯台を守る会」。メンバーらは、国重文に近く指定されることを「喜ばしいこと。今後も清掃に励んでいく」と歓迎している。

 同会は2005年に発足。毎月第2日曜の午前10時半ごろから約1時間半、清掃活動に取り組んでいる。灯台は同区白野江の岬の高台にあり、同会は高台の平地周辺にある樹木の枝を刈り込んだり、平地の雑草を取ったりしている。活動には灯台近くにある海上保安学校門司分校の訓練生も駆けつけることもあり今月8日は約50人が集まって活動した。

 発足当時、灯台のある高台は草や樹木が伸び放題で高台から海側の景色を眺めることができなかった。しかし同会が月1回の活動でコツコツと整備し、見晴らしがきくように改善。現在、天気が良ければ海の向こうの山口や国東半島まで見渡せる。市民に親しんでもらおうとスイセンやアジサイも高台周辺に植え、高台に通じる階段も念入りに掃除している。

 海上保安庁は毎年11月1日(灯台記念日)、航行援助に協力した団体や個人に「海上保安庁長官表彰」を贈っており今年は7団体・個人(第7管区海上保安本部管轄分)に贈り、同会もその一つ。灯台周辺の草や樹木が伸びすぎると灯台の光を遮り、航行の安全にも関わるといい、灯台を管理する門司海上保安部の柳田誠治部長は「(同団体には)灯台周辺の美しさだけでなく、関門航路の安全も守ってもらっている。ありがたい」と話す。

 門司区老松の会社役員で同会会長を務める永木三茂さん(74)は表彰を受け、国重文に指定されることに笑顔を見せ「みんなで一生懸命やってきてよかった。今後、ますます清掃に力を入れていきたい」と話した。

 (白波宏野)

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