我慢の3連休「人多くて驚いた」九州の観光地でも大混雑

西日本新聞 社会面 上野 洋光 坪井 映里香 仲山 美葵

 新型コロナウイルス感染拡大を受け、日本医師会が不要不急の外出控えを呼び掛けた「我慢の3連休」の最終日の23日、九州では外出に慎重な動きも見られたが、人気の観光地は多くの人でにぎわった。福岡市の福岡空港やJR博多駅は旅先から戻る人のUターンラッシュなどで混み合った。

 世界文化遺産の一つ、長崎市の大浦天主堂では、入場券売り場に行列ができていた。近くの土産物店「もみの木・コア」によると、例年より人出は少ないものの、関東や北海道から多くの観光客が来店。半数以上が観光支援事業「Go To トラベル」で発行される地域共通クーポンを使用した。川向真弓店長は「トラベルを続けてほしいが、どこで感染するか分からないので怖い」と複雑な心境を語った。

 福岡県太宰府市の太宰府天満宮では、県内の参拝者が目立った。同県みやこ町の女性(45)は、高校受験を控えた次女(15)の合格祈願のため家族5人で参拝。連休2日間は自宅で過ごし、年末年始の混雑を避けるためこの日に訪れたが「人が多くて驚いた。あちこち寄らずに真っすぐ帰ります」と話した。

 同県太宰府市の男性会社員(45)は「トラベル」を使って連休を札幌市で過ごし福岡空港に到着。「十分楽しめた」と話す一方、感染拡大が深刻な札幌市や大阪市などを「トラベル」の対象から一時除外する方向で検討されていることについて「それがいいと思う。キャンセル料を補償してもらえるなら私も行かなかった」と理解を示した。

 NTTドコモによるスマートフォンの位置情報を基にした推計によると、九州の23日の人出は、感染拡大前(1月18日~2月14日)の休日平均と比べ、熊本市の通町筋が20・3%減、大分市のJR大分駅付近が27・2%減、鹿児島市の天文館が22・2%減など繁華街や主要駅は軒並み減った。一方、九州の玄関口の博多駅は5・7%増、福岡空港は2・0%増だった。 (上野洋光、坪井映里香、仲山美葵)

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