「備えできた」「大げさ」台風10号の厳重警戒呼び掛けに多様な意見

台風10号アンケート詳報(上)

 今年9月に九州に接近した台風10号に関し、西日本新聞「あなたの特命取材班」フォロワー(通信員)の協力を得て実施したアンケートの結果を詳報する。

 Q 気象庁の「特別警戒級」という厳重警戒の呼び掛けは、現時点でどう感じていますか。

「妥当」と肯定的な意見

 最悪の事態と台風の規模を考え警鐘を鳴らす気象庁の発表は妥当だった。買い占めの映像を流し不安を煽る報道は過剰と感じた(福岡県、女性会社員33歳)

 後から過剰だったというのは簡単です。事前に備えをするのは当然のことです。私たちは素人なんですから。後から天気の専門家の判断にケチをつけるのはやめましょう(福岡県、女性会社員35歳)

 あまりにも危険を煽りすぎて、防災グッズが買えなかったり品物が消えるほど必需品もなかったりして困ったが、備えあれば憂いなしなので、警戒して万全な対策を取れるというのは良かったと思う。そのおかげで被害も少なく済んだのではないかと思っている(福岡県、女性保育士36歳)

 今回、しっかり警戒するように呼び掛けてくれたから、しっかりと対応できた。呼び掛けがなかったら、何もしなかったと思う。結果、大したことなくて良かった、で済んで何より。次回からも、今回のようにしっかり呼び掛けてほしい(福岡県、女性会社員37歳)

 今回は気象庁からの警戒の呼び掛けがあり、計画運休も出たので、皆が家の周りの片付けなどに気をつけて外出しなかったから被害が少なく済んだと思う。(福岡県、パートの女性37歳)

 台風や豪雨は備えることができる災害なので、たとえ今回が予想と外れても積極的に警報を出してほしい(福岡県、男性会社員38歳)

 初めて土嚢を準備し、ガラス窓の保護もしました。運良く被害が少なく済んだのは台風の勢力が弱まったのではなく、日本中で災害に備えた皆の努力によるものだったと思います。大したことなかったと油断するのではなく、今後も皆で備えていけたらと思います(福岡県、女性会社員38歳)

 喉元過ぎれば…との格言があります。近年の異常気象の中、スーパー台風もありうるわけですし、養生テープも3、4日前には既にどこにも売っていませんでした。少し大袈裟な発表でも、正解だと思います。早めの発表を、今後もお願いできればと思います。防災用グッズは、いつも旅行用の(大型)スーツケースに入れて玄関横に置いてます。今回は、コロナ対策として使い捨て手袋ゃマスク除菌シート及び消毒薬、空気除菌剤なども旅行カバンに入れて玄関横に準備していました。保温のアルミシートや雨具など100均でも、代用できる物が結構あると思います(福岡県、女性39歳)

 早い段階から特別警報級だという情報があり、大半の方がいつも以上に備えていたからか、今までの台風より庭に物が飛んでくることが少なかったように思います。皆がきちんと備えたおかげで被害が最小限になったのではないかと思いました(福岡県、女性会社員40歳)

 実際は大したことなかったが、それでよかったと思いました(福岡県、女性教員40歳)

 日頃から備えてはいましたが、今回は予想を遥かに超えた台風。コロナもあり、避難所へ行くことはあまりしたくなかったので、自宅でできる限り過ごせるように万全を期しました。今回は被害も少なく済みましたが、やはり備えているからこそ台風や自然災害時にうろたえなくて済むんだと思います。気象庁やニュースが言い過ぎた、とかは思いません。どう捉えようと捉える側の、気持ちの持ちようだと思います。子どももいるので余計にいろいろそろえていないと何かあってからでは遅すぎますから(福岡県、主婦40歳)

 町内の役員をしており、前日に避難所の案内をポスティングしました。早めに動けてよかったです。公共交通機関が早めに運休を発表してくれたので、仕事も休みになりました。養生テープなどの買い占めと転売について、腹が立ちました。春先のマスク、トイレットペーパー、生理用品、何度同じことを繰り返すのか。『奪い合えば足りぬ、分け合えば余る』。この言葉を思い出しました。自分だけ良ければいいと言う人、お金儲けをしようとする人にゲンナリです。日頃の備えが大切だと思いました(福岡県、パートの女性41歳)

 福岡は天災が少ないからこそ、備えは必要なのでよかった(福岡県、女性会社員41歳)

 台風でなかなか対策をしてくれない、父が今回はとても動いてくれて、これも警戒して下さいと言うお知らせのお陰だと思いました(福岡県、アルバイトの女性42歳)

 結果的に大袈裟だったかもしれないのですが、いざ家族5人分を用意しようとしても売り切れていたり、必要なものはなかったりで、日頃の備えの大事さを改めて知りました。朝起きて停電していて、とりあえずで買っていたパンが役に立ったりと、日頃できない訓練になった気がします(福岡県、主婦42歳)

 今回の気象庁が発した事前アナウンスは全く問題ないと思います。台風接近に対する必要な情報でした。1991年の17、19号台風の後はしばらく今回のような備えを台風接近のたびに多くの人がしていたと思います。当時電柱が軒並みなぎ倒され、停電が1週間以上続き、屋根瓦は飛んでブルーシートだらけ。そんな生活を福岡県、佐賀県の多くの人々が経験しました。今回の気象庁が取った対応は忘れていた台風に対する備えを思い出させてくれた大切な機会だったと思います(福岡県、自営業の男性42歳)

 私は福岡市に住んでいます。確かに結果としては過剰報道だった気はするが、災害被害が少ないのは福岡市の努力が大きいです。開発関係者も土砂崩れには気を付けてそうだし、電柱もガタがない。結果的には福岡だからこそ被害が少なかっただけで、他の町で考えたら妥当な報道だったと考えます(福岡県、物流関係の男性43歳)

 被害が少なかったから注意喚起が過剰だと言われるかもしれないが、被害が出れば備えていないのは自己責任と言われかねない風潮。災害が多い今の時代は人に多くの気づきを与える。隣国のミサイルにだって備えておかないといけない。他人に優しくありたいものです(福岡県、女性会社員45歳)

 結果的には何もなかったが、あれだけ騒いだからみんな警戒して被害が少なかったと思います(福岡県、男性会社員45歳)

 結果的には準備購入し、使用しなかった物が多々ありましたが、事前の情報があったのでとても良かったと思います(福岡県、女性団体職員45歳)

 結果的に過剰だったかもしれないが、備えることは大事なので仕方ない(福岡県、男性会社員46歳)

 警戒し過ぎるくらい警戒していいと思う(福岡県、自営業の女性47歳)

 自然界のことは、100%なんてあり得ないので、多少過剰でも、今回のように計画運休や呼び掛けをしてほしい。何かあってからでは遅い(福岡県、女性会社員47歳)

 今回、皆さんが対策を取られたおかげで飛散物が少なく、被害が最小限で済んだと思います。思ったより勢力は弱く感じましたが、毎回このくらいの準備をして挑むべきだと感じました(福岡県、主婦48歳)

 私個人の考えでは、確かにたいした台風ではなかったですけど、備えあればよし!で、大惨事にならないよう、構えることができた。異常気象の続く環境の中で、危機感を持って行動できたので、必ず今から先に来るであろう、尋常でない台風の訓練と思えば非常に勉強になりました!(福岡県、男性会社役員48歳)

 備えあれば憂いなしと改めて感じました。過剰なぐらいの注意喚起でいいと思います。だから、備えることができ、結果的に早めの行動ができたと思います(福岡県、女性会社員49歳)

 今回、ユーチューブを参考にベニヤ板を2階窓の内側から取り付けました。ホームセンターでサイズをカットしたり金具を準備したりしましたが、初めてだったこともあり、取り付けるのに4時間もかかってしまいました。新築の際、2階の窓にも雨戸を付けるべきだと痛感しました。雨戸を今、検討中です。何もかも早めの備え、早めの予測、行動に尽きると思いました。福岡に来てずっと思っていたのですが、「福岡は台風がそれるけんねー」などとお気楽に思っていた人たちも今回ばかりは備えていたのは、気象庁やメディアのおかげだと思いました。(福岡市の)千早周辺や照葉はマンション高層階から破片がぶっ飛んでくるのではないか?と、県外に避難したという話も聞きました(福岡県、主婦49歳)

 「命を守る行動を」。この声掛けが分かりやすくて良かった(障害福祉の仕事なので)(福岡県、女性会社員49歳)

 日頃、何もしないので改めて備えの重要性を感じ、足らない物を準備するいいきっかけになりました。用心に越したことはないので過剰でもいいです(福岡県、主婦50歳)

 今回はたまたま台風が立て続けに同じ道を通ったから、大事に至らなかったと聞きました。大げさに言って、後から大したことなかったねと言えるくらいがいい。逆は怖いし、取り返しがつかない。NHKは常に最新の情報を流してほしい。ネットはあてにならないので(福岡県、パートの女性50歳)

 たまたま弱くなっただけで、今後も事前対策は重要と感じた(福岡県、女性会社員51歳)

 今回は台風直撃を免れ「取り越し苦労だったと感じた」という意見もあるようだが、より多くの人々に「命を守る行動」を意識してもらうため、今回のようなインフォメーションは有効だと感じます。また、交通網やコンビニなどが計画休業を事前に発表したことにより、自然災害に対する危機意識を高める効果があったと思います(福岡県、人事コンサルタントの男性51歳)

 今回の「特別警戒級」との報道で、必要な備えについて家族全員で真剣に考えるきっかけになりました。このとき買い揃えたものは、そのまま非常用として備蓄しています。結果はどうあれ、地域社会全体で防災意識が高まったのは良かったと思います(福岡県、契約社員の女性51歳)

 今後、起こるかもしれない災害に備えての予行練習というか、考えるきっかけとなった(福岡県、主婦51歳)

 備えあれば憂いなし。結果的に予想以下だったとしても、今回の備えや行動が経験値として積み上がるので、いいと思います(福岡県、自由業の女性51歳)

 とにかく、メディアや気象庁があそこまですれば、みんな大変なんだと思うのだなと感じた(福岡県、男性会社員53歳)

 公助より自助に重きを置いて自分でできることは最大限にする。空振りでもいいから早めの情報を出していいと思います(福岡県、無職の女性53歳)

 どちらかと言えば妥当だったと思うが、私の地域は言われる程ひどくなく、多少やり過ぎた感はありました(福岡県、男性会社員53歳)

 ここ数年で、天災、災害による被害が、情報として入りやすくなっている。過剰に報道される傾向にあるが、そのおかげで、日頃から防災に対する意識が高まった(福岡県、自営業の男性54歳)

 普通の台風だったが、あれだけニュースで脅せば、死者は食い止められると感じた(福岡県、パートの女性54歳)

 避難先から帰宅すると屋根瓦がズレてぶら下がっている状態でした。結果として大したことはなかったと言われていますが、在宅していたらほとんど眠れていなかったと思います。避難したことは正解だったと思っています(福岡県、女性会社員55歳)

 結果として、被害が少なかったのは気象庁やメディアからの発信が功を奏したと思う。騒ぎすぎという人もいるが、その人たちは情報を自ら取ろうとしただろうか? 疑問である(福岡県、女性会社員55歳)

 どの放送局でも常に台風情報が流れているから、行動は各自、機敏になってきていると思う。九州に限ってかな?(福岡県、従業員の男性55歳)

 気象庁の発表に賛否両論ありますが、早目に準備をしたことで被害も抑えられたと感じています。今後も早めに心構えや準備のために、大げさと捉えず、報道もしてほしいと思っています(福岡県、契約社員の女性55歳)

 異常気象の中、大げさな報道でも受け入れるべき。台風9号が海水温度を下げ、10号勢力を下げた報道があり、ありがたい(福岡県、男性会社員56歳)

 今回の台風では大きな被害は出なかったが、警戒しすぎて悪いことはないと思います(福岡県、主婦56歳)

 今回の台風で被害が少なかったのは大げさなくらいの報道のおかげだと思います。何があるか分からない世の中になってきているので過剰反応なくらいがちょうど良いと思います(福岡県、女性公務員57歳)

 特別警戒を発令しても全く対策をしない人もいるので、今回の発令を私は支持します。ひどい災害じゃなくて良かったね、と職場でも話しました(福岡県、パートの女性58歳)

 早めの警戒や準備のおかげで被害もほとんど出ずに済んだと思います(福岡県、主婦60歳)

 無駄でも構わないので、最悪の事態を考えた警報を出していただきたい。たとえそれが空振りになったとしても、個人的には生命を守るという観点から考えたら良いことではないかと思います(福岡県、自営業の男性61歳)

 特別警戒級との発表で、より備えへの意識が高まりました(福岡県、主婦60歳)

 警報は少し重いくらいの方が正解(福岡県、年金受給者の男性63歳)

 想定した被害が結果として少なかったとしても問題にはならない(福岡県、無職の男性63歳)

 想定よりひどい被害がなかったのはありがたいことであり、過剰な情報とか言うべきではない(福岡県、男性公務員64歳)

 空振りだったとしても、事前に危険な状況になるかもしれないとの情報提供は有効だと思う。命が何より大切。東日本大震災の津波の恐ろしさを忘れつつあるような気がする(福岡県、大学教員の男性64歳)

 自然災害に過剰反応だとしても、命には替えられない(福岡県、無職の男性66歳)

 事前の備えの重要性を認識できた。自宅(一軒家)の風雨に対する弱い点を確認できたことも良かったように思います(福岡県、年金生活者の男性65歳)

 気象庁の警告は、どちらかと言えば妥当だったと思いますが、被害が少なかったのは、台風の勢力が弱まったのとコースが少しそれたため。ただ、予測の時点では仕方なかった(福岡県、パートの男性69歳)

 天気予報の精度が上がってきたのに伴い、われわれの知識も向上しているのはテレビや新聞などマスコミのおかげ。今では気象図を見て風の方向、強さの予測が自分でもでき、対策に役立っています(福岡県、年金とパートの男性69歳)

 やや過剰ではあったが、備えあれば憂いなしのごとく、安心感を持てた(福岡県、主婦69歳)

 少々過剰な報道だったが、備えあれば憂いなし。良かったと思う。(福岡県、無職の男性72歳)

 警戒の大切さを周知できたと思う。ただ時間が経つとみんな忘れる。メディアの役割を期待する(福岡県、男性74歳)

関連記事

PR

PR