【動画あり】75年以上続く伝統行事「鋳造実習」佐賀・鳥栖工高

西日本新聞 佐賀版 杉野 斗志彦

 佐賀県鳥栖市の鳥栖工業高で16日、校内の溶解炉を使った鋳造実習があり、機械科2年生ら44人が機械の部品作りに挑んだ。75年以上続く伝統行事で、同高によると、校内の溶解炉を使って実習を行う高校は全国でも珍しいという。

 溶解炉は煙突も含め高さ約9メートル。火入れ後に鉄くずとコークス(蒸し焼きした石炭)、石灰石を入れて強い風を送り込むとコークスが燃え、その熱で鉄が溶け出す仕組み。生徒たちは約1500度の炉内で液状になった鉄を大きな受け皿「大取鍋(おおとりべ)」やひしゃくに移し、鋳型一つ一つにゆっくりと流し込んだ。

 鋳型で作ったのはウインチや小型万力の材料となる歯車や軸受けなどで、3年時の実習などで使う予定。機械科2年の生徒は「熱くて、注ぎ方も難しかった」。同科長の徳永元紀教諭は「材料から製品作りまで一連の工程を体験することで、ものづくりの面白さや苦労が理解できたのではないか」と話した。 (杉野斗志彦)

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