熊本県警巡査自殺で公務災害認定 遺族代理人「過労自殺と判断」

西日本新聞 社会面 綾部 庸介 松本 紗菜子

 熊本県警玉名署の刑事で2017年9月に自殺した渡辺崇寿(たかとし)巡査=当時(24)=について、地方公務員災害補償基金県支部が、公務員の労災に当たる公務災害に認定したことが24日、分かった。認定は13日付。遺族が申請していた。認定された時間外労働の時間や理由など詳細は不明だが、遺族の代理人弁護士は「過労死ラインを超えたと判断され、労働実態が正面から認められたと思う」と評価した。

 代理人弁護士らによると、渡辺巡査は12年4月に県警に採用され、17年4月、殺人や強盗事件を担当する玉名署刑事課捜査1係に配属。同9月に福岡県内で自殺しているのが見つかった。

 遺族は18年7月に熊本地裁玉名支部に証拠保全手続きを申し立て、同支部が翌月に証拠保全を決定。県警が提出した自殺に関する内部調査報告書などによると、亡くなる直前2カ月の時間外労働は月平均約116時間で「過労死ライン」とされる月100時間を超えていたことが判明した。遺族は19年9月、「自殺は長時間労働による過労が原因」として公務災害の認定を申請した。

 渡辺巡査の携帯電話の無料通信アプリLINE(ライン)には「明日も見えない」「まじで疲れました」などのメッセージが残されていたという。

 西日本新聞の取材に対し、県警は「認定を真摯(しんし)に受け止め、遺族の心情に配意しながら勤務条件の改善に努めていきたい」とコメントした。 (綾部庸介、松本紗菜子)

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