福岡県で鳥インフル初確認 宗像市の養鶏場、約9万3500羽を殺処分 香川に続き今年2県目

西日本新聞 黒石 規之

 福岡県は25日、同県宗像市の養鶏場の鶏から致死率の高い高病原性とみられる鳥インフルエンザが確認されたと発表した。県内で鳥インフルエンザが発生するのは初めて。県は、この養鶏場で飼育している全約9万3500羽の殺処分を始め、周辺の養鶏場に対して鶏や卵の移動制限を指示した。

 鳥インフルエンザは今年、国内では11月に香川県の8養鶏場で相次いで確認されている。養鶏場での発生は香川に続いて2県目となる。

 福岡県によると、24日午後1時40分ごろ、養鶏場の管理者が肉用鶏の鶏舎12棟のうち1棟で37羽が死んでいるのを見つけ、県中央家畜保健衛生所に通報。養鶏場での簡易検査でA型インフルエンザの陽性反応が出た。同衛生所で遺伝子検査をした結果、25日午前5時ごろに「H5型」と判明、高病原性の疑いがあるという。

 殺処分は、県職員や農協関係者など約100人態勢で実施している。3日ほどかかる見込みで、養鶏場の敷地内に埋めて処分する。

 この養鶏場から半径10キロ圏内には七つの養鶏場があり、計約14万1千羽の肉用鶏や採卵鶏が飼育されている。県は、半径3キロ圏内を鶏や卵の移動を禁じる移動制限区域、3~10キロ圏内は圏外への持ち出しを禁止する搬出制限区域とした。周辺の消毒を強化するとともに、宗像市や同県福津市の主要道路7カ所に消毒ポイントを設置。畜産関係車両の消毒を行う。

 県は25日午前、県幹部による対策本部会議を開催。小川洋知事は「何より大切なことは初動対応の徹底による封じ込めである」と述べ、県内の全152養鶏場に改めて厳重な警戒を要請するよう指示した。また、殺処分を迅速に進めるため自衛隊に派遣を要請した。(黒石規之)

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