三菱グループ 創業150周年 「原点に戻る」

西日本新聞 経済面 石田 剛

 三菱グループは24日、創業150周年の記念式典を東京都内で開いた。デジタル技術の革新や新型コロナウイルスの感染拡大など経済環境が変化する中、傘下の各社幹部が「挑戦者の原点に立ち戻る」との決意で企業経営に取り組んでいくことを確認した。

 三菱は土佐藩の岩崎弥太郎を創始者とする。岩崎が同じ土佐藩の後藤象二郎や板垣退助によって設立された商社「九十九商会」の経営を担った1870年を起点とし、政府から買い取った長崎造船所(長崎市)での造船や高島炭鉱(同)の石炭採掘などを通じて事業を拡大してきた。

 傘下には立て直しを迫られる企業もあり、長崎が創業の地である三菱重工業(東京)は、国産初のジェット旅客機スペースジェット(旧MRJ)事業を凍結し、造船事業や火力発電事業も縮小を決めた。三菱自動車(同)は販売不振で2021年3月期は最終赤字になる見通しだ。

 記念事業委員長を務めた三菱重工の宮永俊一会長は式典で「三菱グループはさまざまな問題を抱えながら転換期に適応する過程にある」と語った。 (石田剛)

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