尾上利夫さん死去 水俣病出水の会会長82歳 救済法成立に尽力

西日本新聞

 多くの水俣病未認定患者を会員に抱え、水俣病被害者救済法成立に尽力した「水俣病出水の会」会長の尾上利夫(おのうえ・としお)さんが24日午後8時52分、誤嚥(ごえん)性肺炎のため熊本県水俣市の病院で死去した。82歳。鹿児島県出水市出身。自宅は鹿児島県出水市住吉町28の18。葬儀・告別式は近親者のみで行う。喪主は妻マツミさん。

 1938年に漁師の家庭に生まれ、72年に父が患者認定された後に「出水の会」を結成した。

 95年に最初の政治決着が図られた当時の会員数は約400人。活動費などを補う名目で支給される団体加算金の対象から外れたことをきっかけに、自身も症状を抱えながら潜在患者の掘り起こしに努め、会員数を約4千人にまで増やした。訴訟ではなく「数の力」を背景に国や原因企業チッソとの直接交渉に臨み、官僚や政治家にも2度目の政治決着を迫り、2009年の水俣病被害者救済法成立につなげた。

 今年夏から水俣市立の水俣病患者療養介護施設「明水園」に入所していた。

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