生きとる〝炭鉱電車〟残したか! NPO、荒尾で写真展 署名活動も

西日本新聞 熊本版 立山 和久

 5月7日に運行を終えた三井化学専用鉄道(福岡県大牟田市)の炭鉱電車の動態保存を目指すNPO法人「炭鉱電車保存会」が今月29日まで、熊本県荒尾市の「あらおシティモール」で炭鉱電車の写真展を開いている。会場では、大牟田市と荒尾市に動態保存を要望する署名活動を実施。来年1月にも両市長に集まった署名を添えて要望書を提出する。

 要望書の署名は、各市長宛てで、大牟田市の関好孝市長には「世界遺産である宮原坑跡地、線路敷跡地に炭鉱電車を動態保存する施設を復元し、保存する」ことを要望。荒尾市の浅田敏彦市長には世界遺産である万田坑跡地への同様の要望内容となっている。

 保存会は4月21日、炭鉱電車を走る状態で後世に残して地域の宝にしようと、地元の中学高校生を含む両市民らで発足し、10月28日にNPO法人になった。理事長は大牟田市出身で元中学教師の藤原義弘さん(61)=福岡県春日市。本部は大牟田市で、現在の会員は約50人。

 保存会では、宮原坑跡と万田坑跡間の線路を復元して炭鉱電車を走らせることを最終目標に掲げるが、短い区間での動態保存も想定している。藤原理事長は「費用面などでハードルは相当高い」としながらも「炭鉱電車は両市の歴史そのもの。さまざまな活動を通して、動態保存の機運を盛り上げていきたい」と呼び掛けている。

 写真展は「生きとる“炭鉱電車”を残したか!」と題し、保存会の会員らが撮影した写真200点近くを展示。大牟田市内の踏切を通過する炭鉱電車や、客車を引き荒尾市内の駅に停車する様子などが活写されている。訪れた人たちは「これに乗って通学しとった」などと話しながら懐かしそうに見入っている。

 会員も募集中。問い合わせは保存会のメール=tankoudensya@gmail.com=で。

 (立山和久)

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